身近な例でポインタを考える(2)

 前回は、ジュースの自動販売機に例えて、ポインタの概念を説明しました。出来る限り、例えは出した方がわかりやすいかと思うので、もうひとつ、今回は電車の切符に例えてポインタのことを考えてみましょう。

 例えば、(東京近辺以外の方には申し訳ありませんが、)池袋から山手線に乗ることを考えます。隣の目白駅までは130円、その次の高田馬場駅までは同じく130円。その数駅先の新宿駅までは150円。更に先の渋谷駅までは160円です。さて、電車に乗る際に私たちは、切符売り場で目的の駅までの金額を確認し、自動券売機でその金額のボタンを押して切符を買います。

 もし、池袋駅で「目白駅まで」という切符を買ってしまったら目白駅でしか下車できません。しかし、「130円(区間)」という切符を買えば、目白駅でも高田馬場駅でも下車できます。これも、ポインタの概念と同じです。

 池袋駅の自動券売機では、「130」「150」「160」とボタンが並んでいます。この数値がメモリに格納されている、というように例えることが出来ます。私たちが切符を買う時は、駅名を直接選んで買うのではなく、「130(円区間)」というポインタの切符を買っているのです。駅名が変数なら「130(円区間)」はポインタです。

 自動販売機での説明でも書きましたし、上記でも触れましたが、降車駅ごとに運賃の値を持たなくても、「130」が入っている場所(アドレス)を指定すれば、同じ値を複数管理する必要がなくなります。降車駅ごとに運賃を管理するのであれば、すべての降車駅のボタンを自動販売機に作成しなくてはならなくなります。よって、電車の切符は「130(円区間)」というポインタを使って管理しているのです。

 SuicaやPASMOといったICカードが普及している昨今では、ほとんど切符の自動券売機は利用されなくなっているかもしれませんが、このようにポインタは電車の切符に例えることも可能です。

 身近な例で例えていきましたが、次回からはコンピュータ処理に戻って解説していく予定です。

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